続いていく産業として

「レジャー白書2017」の概要によると、2016年のパチンコ参加人口は940万人で前年より130万人減少したという。

過去を遡ると、参加人口3000万人台の最後が1995年、2000万人台の最後が2002年だった。

2011年の震災以降は1100万人前後で微増微減を繰り返してはいたが、ここにきてまた大きく減少していることを懸念する。

と言うのも、全国のパチンコ総台数に対する低玉貸の営業台数は年々増加し、今や50%に迫る勢いで増加している。

低玉貸営業が増加しているということは確実に以前より遊びやすくなっているはずである。

にもかかわらず、参加人口の大幅な減少が起きているということは事態は深刻である。

一方で、中央競馬や地方競馬、競輪、競艇などの公営競技は全て5年連続して前年よりも参加人口が上回っている(オートレースを除く)という。

インターネットが世に登場して以来、各公営競技はその整備を推し進め、投票券を購入しやすい環境づくりに専念した。

さらにスマホの登場により、多くの人々が「いつでも・どこでも・容易に」それらに参加することが可能となった。

そのように各公営競技の「安・近・短」化が進む中で、ある意味、パチンコだけがそのような流れに逆行したと言っても過言ではないだろう。

現に、初当たりまでの投資金額が増え、近くの駅前店が徐々に閉店し、遊技するのにわざわざ車で郊外へ出掛け、そこでも長い時間を投じなければ楽しめない娯楽へと変貌してしまった。

折しも、IR実施法案の成立に向けて、パチンコ業界に対しても向かい風が吹いている。

ここにきて長年に渡って放置してきたツケが一気に噴出している感がある。

特に、近年ではギャンブル依存症についての指摘が多く、マスコミにも頻繁に取り上げられており、その対策が急務である。

パチンコ業界では積極的にのめり込み問題に取り組み社会に役立つ情報を提供するため、2006年に「リカバリーサポート・ネットワーク」を設立し、より公益性の高い活動を目指し運営に当たっている。

一部では『パチンコは賭博ではなく娯楽なのだから「ギャンブル依存症」というのはおかしい』という言葉遊び的な指摘もあるが、それは業界の置かれている現状を全く把握していない、あまりに稚拙な意見だと言われても仕方がない。

また、『パチンコ営業は元来、賭博性が伴っており、広義で捉えた場合にはギャンブル依存症の一形態であって当然だ』という意見もある。

いずれにせよ、ギャンブル依存症に対する、そうした建前的な反論はパチンコをしない人や嫌う人には伝わらない。

例えば、公営競技は今年の8月末にギャンブル依存症に対する具体的対策案を打ち出した。

一元的・専門的に対応できる共通窓口の設置や、ネット投票等における本人・家族からの申告によるアクセス制限措置の実施、レース場や場外投票券売り場のATMのキャッシング機能の廃止を年末までに実施するという。

公営競技は交付金や税金などの面で公益に資するという理由で世間が庇護してくれる可能性はあるが、まだまだ多くの人から忌み嫌われ、疎まれているパチンコ業界はそういうわけにはいかない。

この問題に積極的に取り組み、より効果的な具体的対策案を打ち出す必要があるだろう。

もちろん、ある程度ののめり込みがなければ成立しない産業であることには違いない。

ケアが必要となるレベルの依存症を生まないような遊技機の開発や営業の在り方など、今後も継続した模索が必要だと言える。

以前に比べて、今の社会は様々な事柄で許容範囲というものが年々狭くなっている印象がある。

このような時代だからこそ一連の指摘や課題に対する具体的取り組みが求められているわけであり、これはもはや、産業が成り立つための前提条件の一つと考えるべきなのかもしれない。

数年前にパチンコの『非存在のデメリット』という言葉を聞かされた。

もし、世の中にパチンコ(あるいは遊技業界)がなかったとしたら、国民生活はどのように困るのか、という視点からのアプローチが重要である。

業界に携わる者が各々で考えるべき、示唆に富むフレーズだと言える。

これからも続いていく産業として、社会からの指摘や要請は真摯に受け止め、即座に対応し行動することが求められる。

そうした取り組みの継続が社会との共存に繋がり、パチンコ業界に本当の意味での社会的存在価値をもたらす。

社会から、あるいは多くの人から業界のレゾンデートルが認められた時、真に成熟した産業となり得るのではないだろうか。

( 画像は   ハマチ  50 センチ   某釣り公園にて )

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今回で当ブログを無期限休止とさせて頂きます。

3年前の10月にに始めたブログも、今回で実に144回目となります。

12の二乗回でキリが良いので、数か月前から予定しておりました。

長い間、私の拙い文章にお付き合い頂き、有り難うございました。

初めてのカジノ

20年前、ツタンカーメンの墓に入るや否や体調を崩した私は、その2日後、日本へ帰国する前にオランダを経由し、アムステルダムで2泊した。

昼間はアヤックスの専門店に行ったり、レンタル自転車で市内を観光して回ったが、最終日に念願の、人生初の「カジノ」に行くことにした。

夜になって20時が過ぎた頃、宿泊しているホテルからタクシーに乗り込み、市内にある「ホランド・カジノ」へ到着。

施設の外見からして、とても煌びやかでゴージャスな雰囲気を醸し出していた。

不慣れな土地で、しかも初めてのカジノに1人で来たということもあり、その鮮やかな光景に圧倒されて、何となく場違いな感じがして覚束なく思った。

しかし、ここまで来てその雰囲気にのまれて怯むわけにはいかない、思い切って館内に足を踏み入れる。

まだ時間が早いからか、さほど来場者はいないようだった。

と、いきなりフロントで呼び止められて、大柄な警備員二人に囲まれてしまう。

どうやら私が着ていた服装(ジーンズ姿)では施設には入れない、と。

詳しく聞いてみると、館内はドレスコードが設定されており、セミフォーマルな服装でないと入場することは出来ない(当時)、と。

日本からの旅行者であること、手持ちにネクタイや革靴がないことを伝え、せっかく来たのだから何とか入れてもらうことは出来ないか尋ねてみた。

しばらくしてスタッフの更衣室のような所に連れて行かれて、そこでタキシードとシャツと靴下と革靴を貸し与えられた。

借り物を着てはみるもののタキシードはサイズが大きいし、革靴も32センチくらいのビッグサイズで歩きにくい。

でも、善意で貸してくれた訳だし、自分には似合わなくて格好が悪くても文句は言えない。

そうした私の姿が何とも奇妙なアジア人に映ったのだろうか、着替え終わった私の姿を見てフロントスタッフ一同が笑って迎え入れてくれた。

最初のイメージは敷居が高く、周りは大柄な白人ばかりが集う大人の社交場。

若年のアジア人ひとり、何となくと疎外感すら感じてしまったアムステルダムのホランド・カジノだった。

しかし、次第に場の雰囲気にも慣れて、ディーラーの多くは美しい金髪女性ということもあり、その後は約3時間、ルーレットを中心にゆっくり楽しむことが出来た。

感想としては、明らかに「非日常的な空間と時間」がそこにはあり、だからこそ楽しめた感があった。

そのように感じたのは外国を旅行中のことなので当たり前のことかもしれない。

明らかにそれは「大衆娯楽」を標榜するパチンコとは全く異なる世界があった。

ちなみに、今日ではオランダ国内のカジノは14施設あり、年間550万人が利用するという。

ホランド・カジノはカジノ界における世界的リーダー格で「社会的責任を果たすカジノ・オペレーター賞」を過去10年で3度も受賞しているという。

その運営はオランダ国内の独立系検査機関と一般監査企業との監督下にあり、公正・公平かつ適切な運営がなされている。

例えば、近年のスロットマシーンの還元率は約92%(法的下限80%)で、意外と高い還元率に驚かされた。

宝くじを筆頭に、各種の公営レース等、「世界最低水準の還元率」とのレッテルを張られている、世界的に悪評高い日本の賭博風土。

そうした点においても世界中から多くの学ぶべきところがありそうだ。

( 画像は   シオ  45  センチ   某釣り公園にて )
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カンパチの若魚で非常に美味な魚です。
例年は9月に入ってから約1ヶ月釣れる魚ですが、
今年はお盆の時期から釣れに釣れまくりました。

IR法案と依存症対策

今秋の臨時国会で、政府はカジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案の提出をするという。

いよいよ、日本でも国内初のカジノ施設が現実的なものとなる。

その一方で、とある世論調査では、自分が住む自治体やその周辺にIRが造られることになった場合、賛成か反対かという質問に対し、賛成は22.8%で反対が66.8%、わからないが10.4%という結果が出たらしい。

反対派の主な理由は、「治安の悪化」「青少年への悪影響」「ギャンブル依存症の増加」「犯罪に利用される」「騒音や渋滞の増加」「反社会的勢力の資金源となる」「地域の活性化にならない」というものだった。

また、賛成の理由は「観光客の増加」「税収の増加」「地域の活性化につながる」「雇用の創出」「インフラの整備が進む」「娯楽の機会が増える」などであった。

そして、『日本にカジノがあれば行ってみたいか』との問いには「行ってみたい」が19.6%で、「行きたくない」が76.6%だった。

私としては、反対意見が2/3くらいあるのは想像がついたが、「行きたくない」がこれほど高い数値だとは思わなかった。

だが、19.6%の「行きたい」と考えている人たちの一部が夢中になってカジノに何度も通うことになるのであれば、それはギャンブル依存症であるからあらかじめ対策を講じなければならない、というのが今の動きなのであろう。

「日本人利用客にはマイナンバーカードの提示を求めて、入場回数に上限を設ける」やら、「入場料の徴収とあわせて、ギャンブルにのめり込まないような仕組みを整える」やら、何らかの方策を打ち出してギャンブル依存への懸念払拭を目指すという。

そういった動きは他にも影響を及ぼしている。

つい先日、政府はギャンブル依存症の対策を取りまとめた。

パチンコ業界においては、パチンコの出玉の数やパチスロのメダル獲得枚数の上限を従来の2/3に規制する。

競馬や競艇などにインターネット上でお金をかける場合、本人や家族の申告で利用限度額を設ける仕組みを2022年までに導入するという。

また、来年3月までには競馬場などに設置されているキャッシング機能を持つATMを撤去するという。

このように各方面に何らかの対策が講じられている。

そもそも「ギャンブル依存症」とは何か?

「ギャンブルに対する欲望や衝動を抑えることが出来ず、借金を原因に社会生活や日常生活に問題が生じ、心理的・身体的・社会的な健康を害して苦痛を伴う症状で、それは持続し、また増強する」とされる。

しかし、出玉を抑える、入場の回数を制限する、金額の上限を設けるなどの「制限」を設けることで根本的な依存症の抑制になるのだろうか。

そのように制限すること自体が逆効果に繋がる、という専門家の意見もあるようだ。

また、こうした依存症の問題はそれぞれ個別性があり、画一的に効果が認められる対策は無いに等しい、という意見もある。

いずれにしても、これらは業界寄りの見解であって一般的なものではないだろう。

今後もIR法案成立やカジノ施設の誕生に際して、パチンコ業界においても何かと向かい風が吹き荒れる、そんな状況を覚悟しなければならない。

 

( 画像は  マダコ  ? キロ  某釣り公園にて )

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私が釣ったものではありません、知人に頂きました。

有り難うございます!

生タコの刺身と日本酒、最高に美味です!

肥大化する本体枠

今日の遊技機は前面から見る本体枠が非常にユニークな形状をしている。

リーチアクション時のドキドキ感を演出するための液晶画面やギミックは遊技機の盤面内だけでとどまらず、本体枠前面の下部や上部、あるいは左右部分にまで配置し、それらにより斬新かつ煌びやかで迫力のある演出を実現している。

上皿ボタンの連打や長押しに止まらず、ハンドルを引いたり回したり、ガラス面に手をかざしたり、ガラス自体を叩いたり、備え付けられている剣を抜いたり挿したり、と多種多様な遊技者参加型ギミックが存在する。

パチンコというアミューズメント性を考えると、そのような遊び心のある派手な演出は必要なものである。

ところが、それらを追求するあまり、今日では行き過ぎの感があることも否めない。

遊技台上部に大きなギミックがあるとナンバーランプから台情報を得ようにも邪魔で見にくいし、その操作がやりにくい。

遊技中にふと立ち上がった際に頭をぶつけることもしばしば。

ナンバーランプを押して店員を呼ぼうとしても、押すこと自体が大変な機種もある。

店舗によってはそのような機種については、わざわざ玉貸しサンドの上部や下部に呼び出しボタンを新たに新設しているところもある。

また、背筋を伸ばして座ると遊技台上部のギミックが目線から近すぎて気になって仕方がなく、居心地の悪ささえ感じてしまう。

頭の上から押さえつけられるような強烈な圧迫感を感じ、やむを得ず、姿勢を崩して遊技せざるを得ない。

さらに、遊技台のメンテナンスの際は、分煙ボードに扉が当たって台扉を全開することが出来ない。

無理に開けると分煙ボード自体が割れてしまう。

分煙ボードが無い店舗でも、隣の遊技機の上部あるいは右部分に当たって台扉を開けることが出来なかったり、島端の遊技台も柱に台扉が当たり、同様に開けることが出来ない場合がある。

その上、台扉が大きく相当な重量があるために、新台納品時や店内移動時、運送等において今まで以上に現場での労力が必要となっている。

このように遊技するお客様だけに限らず、店舗スタッフを中心に多くの関係者は余計な負担を強いられている。

これらは遊技台の演出等において派手さばかりを追求した結果で、他社との過当な競争がもたらしたものであり、今日の店舗における遊技機の設置環境に物理的に適さない遊技台が存在する。

かつては遊技台周辺にあるのは「ナンバーランプ」と「台間の貸し玉サンド」と「ドル箱」だけだった。

それらに加えて、今日では台の下部には灰皿自動回収機(または灰皿)とパーソナルシステムの固定容器とひじ置き(島設置のもの)などが所狭しと並べられている。

さらに受動喫煙問題の解消のため、多くの店舗で分煙ボードが設置されている。

このようにサービスの向上を追求していった結果、多くの設備機器が遊技台の周辺に取り付けられている。

本来は利用者の利便性を追求しながらも、各々の設備機器が他の機器の機能を損なうことのないように相互運用が広く求められるところだ。

成熟した業界なら製品の規格をきちんと定めた上で製造して当然で、縦・横・だけではなく、その前面への出っ張り具合をも規制するべきである。

一部のメーカーの本体枠ギミックの不毛な競争に付き合わされた上に、それらが一因となって機械代高騰の煽りすら受けているのが店舗の現状だ。

多種多様な問題を生じさせている以上、今一度、分別を働かせて節度を保つことが求められているのではないだろうか。

( 画像は   大アジ  38  センチ   某釣り公園にて )

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一番大きなもので 38センチになります。6月上旬頃は調子が良かったのですが、

すぐにサイズダウンして7月以降はほぼ25センチくらいまでのものしか釣れません。

一体どこへ行ってしまったのやら。

8年目釣行記 ② ~ Rest in peace 編

今年の1月17日の火曜日。

夜の仕事に備えてそろそろ寝ようとした18時頃に突然電話が鳴った。

「自分、年明けてからまだ釣りに行ってないやろ、釣り公園のHPの釣果写真に自分の姿が全然載ってないからおかしいと思っててん。」

「今年は3月までゆっくり休もうかと思ってます。」

「そうか、ワシも4月の桜が咲く時期までは行かへんで、寒いからなぁ。それまでは自分のためにまた新しいウキを作っとくわ。」

「ホンマですか、メチャ嬉しいです。有り難うございます。」

「春になったら持って行くから、それでまた沢山釣ってや。今年も頼むで。」

昨年に、私に自作のウキを作って譲ってくれた門真のYさんからの年明けて初めての電話だった。

相変わらずの大声で元気そうな様子が電話越しに伝わった。

彼とは知り合って約2年、日頃からよく会話したり、電話もよく頂いていた。

私にとって趣味を同じくする大切な大先輩であった。

それから4月になり桜が咲く季節が訪れるが、どうしたことか、Yさんは釣り場に現れない。

体調でも悪いのかと心配をする日々を過ごす。

GW前に私の方から電話をしてみても何故か電話がつながらない。

明らかにおかしい、普通じゃない。

まさかとは思うが77歳と高齢であるだけに、良からぬ想像が自然と湧き上がる。

それから約2ヶ月、その想像が現実のものとなってしまう。

釣り場で人づてにYさんの訃報を聞かされた。

1月中旬に私と電話でやり取りした10日後に突然亡くなったという。

昨年の11月上旬、「自分がやっているアオリイカの釣り方を教えてよ」と言われた。

以前にもここで書いたことだが、長年に渡ってスポーツ紙の釣りのページの企画・原稿を担当してきたYさん。

アオリイカは、私が唯一、彼にレクチャー出来る釣りだったから、そのような大先輩から頼りにされて嬉しかった。

その後、アオリイカを釣るために、晩秋あるいは初冬の、北風が吹き荒れる暗闇の中を何度か一緒に過ごした。

早朝から釣りをしている77歳のご老体には体力的にかなりキツかったと思う。

それでも、その時に釣れたアオリイカを持ち帰って奥さんと一緒に食べた時の様子を、次に会った時にまるで子供のような満面の笑みを浮かべて嬉しそうに話してくれた。

そして約束をした。

「また来年も一緒にアオリイカを釣ろう。」

今となっては二度と一緒に過ごすことが出来ない、彼との貴重な時間。

私にとってはまさに碩学の長老である彼を失ったことは本当に残念でならない。

もっと長生きをして欲しかったし、彼の持つ多くの知識をたくさん吸収したかった。

彼から譲り受けた数本の手製のウキを形見にして、これからも一緒に釣りを楽しみたい。

( 画像は   マダイ   38  センチ   某釣り公園にて )

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今回は調理中の、オーブンに投入前の姿です。

卵白で大量の塩をある程度固め、それをマダイの身の部分を覆う。

塩味でボイルされた身は水分が抜けず旨みが凝縮されて何とも美味です。

入替の目的と効果

「新台入替するにあたって、1台や2台などの少台数で導入する機種については主に粗利面での貢献を目的とします。稼働についてはあまり問題とせず、高玉利での営業を貫きます。」

最近、営業会議等の場でよくこのような報告を聞かされる。

入替機種においてもそれぞれに役割を与えてそれを敢行する、というものだ。

一見、計画性があり、このような運用で問題がないように思うが、入替の少台数化(1機種当たり)&多機種化が進んだ今日では導入機種のほとんどがそれに当てはまる場合がある。

そのような入替が続くと、新台入替自体が、ある種の【粗利獲得のための月例行事】と勘違いしてしまう。

そもそも新台入替において、その「目的」や「効果」というものは一体何なのだろうか?

端的に言えば「全体稼働の維持・アップを図り、毎月の目標粗利を安定確保する」といったところだろう。

ところが今日では、その目的が後者の部分、「毎月の目標粗利を安定確保する」ためだけに特化しているような入替えが目立つ。

その表れが、入替の少台数化(1機種当たり)&多機種化だと言える。

ここ数年、1円パチンコの市場の拡大もあり、全体的にバラエティコーナーの設置比率が高まっている。

それと機械代の高騰が相まって、入替の少台数(1機種当たり)&多機種化が進んでいる。

それにより期待される営業効果は【稼働<粗利】となってしかるべきである。

一般に利益率30%以上での営業が求められる低玉貸し営業においては、主要となる機種以外でそのような高い利益率での営業では遊技機の寿命は短期的なものとならざるを得ない。

遊技機の寿命が短期的なものになるならば、主に4円パチンコからの店内移動や中古機を購入したりして、機械代経費を抑えながら、どんどん新しい遊技機を導入して「顔」を変えていく必要がある。

このように高い利益率が求められる低玉貸し営業においては、主に粗利獲得目的のために入替の少台数化(1機種当たり)&多機種化が進む傾向にある。

だが、その手法を同様に4円の営業に持ち込むのは好ましいとは言えない。

根本的に1円パチンコとは求められる利益率が異なるからだ。

4円パチンコの入替効果として、前者の部分の「全体稼働の維持・アップ」を図るならば、導入機種数を少なくしてその導入台数を多くすることが求められる。

稼働がある程度高いレベルで保たれるならば、台数が多い方が数値は安定するので管理がしやすいからだ。

しかし、機械代の高騰や遊技機のスペックの低下もあり、多台数で使用できる遊技機が数少ないのも実状である。

かと言って、設置台数の上限を遠慮がちに、控えめに決めてしまっては獲得できるはずの稼働も獲得できず、伸びるはずの数値も伸びないという結果に終わる。

「使える遊技機」「貢献する遊技機」を見極める、的確な目と判断が今まで以上に求められる。

本来、パチンコ営業においては稼働が先なのか、粗利が先なのか、改めて問うまでもない。

稼働があるからこそ低玉利での店舗運営が可能となり、お客様への負担が少ない理想的な営業がなされるわけである。

しかしながら、今日ではそのような稼働の維持・アップを最優先とする入替ではなく、毎月の目標粗利を獲得する、それを達成するためだけの入替にいつの間にか変貌してしまったように感じる。

多くの店舗で経営が逼迫する事態に陥っているからか、そのような入替は既に普遍性を獲得している。

頭では分かってはいてもそのようにしてしまったり、またそうせざるを得ない現状があるのだろうが、そのような入替がいつまでも続くようなら、店舗の将来、業界の将来に対し懸念を抱く。

「健康維持のためにダイエットをする必要があっても、目の前に現れた甘い食べ物を我慢できない。」や、「将来のために堅実に毎月貯金をする必要があると分かってはいてもついつい浪費してしまう。」といったことに何処となく似通っている。

つまり、「現在志向バイアス」がそこに働いているということなのであろう。

( 画像は   ハゼ   10  センチ   某釣り公園にて )

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上に付いた真っ黒なつぶらな目が可愛らしい、底物のハゼです。

ハゼと言っても日本には約150種いるらしいです。

キス釣りの外道としてよく釣れます。

現在志向バイアス

例えば、月の下旬に差し掛かった時、既に当月の目標粗利額の到達が十分に見込める状況であったとしても、「取れてしまっている時はそのまま取ってしまえ」と、決して利益のペースを緩めることなく獲得し続けようとする。

具体的に言うと、月間の玉利目標が20銭で計画したところ、月末を迎えた25日の段階で玉利が25銭取れていたとして、かつ稼働が目標通りに推移しているならばどうするだろうか。

無理してそのまま利益の獲得を続けるよりも、おそらく粗利目標は達成するのだから、メイン機種を中心に一度緩めて利益を還元に徹して薄利で営業し稼働のアップを図りたいところだ。

粗利面で余裕がある時にしか出来ないことであるし、このような行いは後々の稼働にも繋がるかもしれない。

しかし、現実的にはそのように利益還元したところで、その効果はすぐに具体的数値として見て取れないから、ついつい目先の利益を優先して「取れてしまっている時はそのまま取ってしまえ」やら「意図的な放出よりも機械代のさらなる確保」と考えてしまう。

このように、私たちの行動は必ずしも合理的に行動しているとは言えない部分がある。

過剰な利益の取り過ぎは稼働の落ち込みを招くことを承知しているにもかかわらず、「いける所」まで取ろうとする。

毎月の明確な数値目標があるにもかかわらず、実際はその時の個人の主観や感情に簡単に流され、それに支配されがちである。

人は将来の長期的な利益と現在の短期的な利益をはかりにかけると、将来の利益を小さく軽く捉えて、現在の利益を大きく重く捉えてしまう傾向がある。

言い換えると、将来的により良い結果をもたらすであろう事柄よりも、目の前に現れた利益に心を動かされ、本来の目標とは異なる行動を取ってしまう。

このように、未来の利益よりも目先の利益を優先してしまう心の働きのことを、行動心理学では「現在志向バイアス」というらしい。

健康維持のためにダイエットをする必要があっても、目の前に現れた甘い食べ物を我慢できない。

あるいは、将来のために堅実に毎月貯金をする必要があると分かってはいても、ついつい浪費してしまう。

これらのことは「現在志向バイアス」が働いた日常的な事例だと言える。

先の例のように粗利目標達成の見込みがあるならば、頃合いを見て、一度緩めて利益の還元をしようか、と考える。

ところが、結局のところ、遊技客へ利益を還元する事よりも目先の利益が優先されてしまうことが多い。

パチンコ営業においては、特にそのような傾向が強いように思う。

調整に携わる人の心の動きはデジタルではないということなのだろう。

( 画像は  サンノジ  32  センチ  印南の伝馬船にて )

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釣り番組を見ているとよく登場する磯釣りの外道、引きはグレ並みに強烈に良く引く。

噂で不味いとは聞いていたものの、初めて釣ったので試しに持ち帰ってお刺身に。

何とも言えないスカスカな味でとても食べられる代物ではなかったです。

8年目釣行記 ① ~ 伝馬船 編

前回に言っていた通り、先日1年ぶりの『伝馬船』に乗って釣りを楽しんで来ました。

今回はその報告の回とします。

去年は初めての伝馬船で酔い止めの薬を服用したにもかかわらず、船酔いをしてしまい釣りを満喫することが出来なかった。

今回はその反省から、薬局でいくつかの薬の成分量を細かく比較して、酔い止め薬としては値段が最も高くて、その成分量からも最強と思われたE社の酔い止め薬を購入した。

当日、早々に仕事を終わらせ、釣り公園で知り合った77歳のFさんと釣り公園スタッフの67歳のIさんをそれぞれの自宅まで迎えに行き、釣りの道具や大量のエサを私の車に積み込み、夜の阪和道を颯爽と駆け抜け、和歌山県印南町に到着する。

まだ夜明け前で、大阪では絶対にあり得ないくらいの星空が頭上に燦然と輝いていた。

次第にそれらも薄れて夜が明け、多くの釣り客が集まり、船長も現れ、釣りの準備をして指定の伝馬船へ乗り込む。

船長が操舵する親船に引っ張られて、複数の伝馬船が太平洋の大海原へと繰り出される。

最近の伝馬船での釣果は、25~28センチくらいの小ぶりなイサキを筆頭に、マダイやグレ、シマアジを中心に釣れていた。

もちろん、狙うは普段は滅多に釣れないイサキとシマアジである。

去年は同じ時期に、カツオやグレ、ウスバハギ、シマアジ、トビウオが釣れた。

イサキも40センチくらいの型の良いものも釣れたから、今回も大いに期待したいところだ。

だが、あいにく当日は長潮で潮回りが良くなかった。

「釣り場は太平洋やし黒潮が色んな魚たちを運んでくれる」と安易に考えていた。

ポイントに到着し、錨を沈めて伝馬船を固定する。

気の早いIさんがすぐに釣り始めるも「全然潮が流れていない」とぼやく。

私も竿の用意をして仕掛けを投入するも、確かに潮が流れていない。

ごく稀にイサキは釣れるものの、去年のような爆釣イメージとは裏腹にかなりの苦戦が予想された。

去年は、仕掛けを投入するとほぼ9割以上の確率で魚が喰ってきたから、そのギャップは相当なものであった。

釣り始めて4時間が経った頃で、3人の釣果はグレが5匹とイサキが15匹くらい、あとは外道のサンノジが数匹だった。

しばらくすると親船が様子を伺いにやって来た。

「ポイント移動する?でも今のところ、この船が一番よく釣れてるで。」

と言われても、その釣果では全く満足できない。

たまらず全員一致でポイント移動することに。

しばらくして、若干、潮が動く時間帯もあったが、相変わらず小ぶりなイサキだけが釣れる。

しかし、新しいポイントでも何ら目立った釣果もなく、ただ時間だけが過ぎていく・・・。

正体不明の大物のバラシが2度あっただけで、新しい魚の顔ぶれを期待するも、結局そのまま何も釣れず。

14時になり親船が迎えに来て、楽しみにしていた1年ぶりの伝馬船での釣りも終了となる。

最終的には、イサキが約40匹とグレが5匹。

去年が良かっただけに、何とも残念な釣果に終わってしまう。

唯一、満足できたことは、今回は全く船酔いをしなかったということだ。

釣れなかったのは残念だが、共通の趣味を持つ、世代を超えた仲間と楽しい時間を過ごすことができた。

また機会があれば是非同行させて頂きたいと思う。

( 画像は イサキ 25  センチ前後 某釣り公園にて )

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型も数も納得いかないサイズですが、イサキです。

それでも近くのスーパーではこのサイズで1匹400円します。

『知足安分を知れ』というところでしょうか。

新台価格の変遷

2017年5月、ついに新台のパチンコ機1台の価格が50万円(税込み)を超える時代に突入した。

業界の凋落をよそに、高騰の一途を辿る新台の価格。

そこで今回はバブル期以降~2000年までの新台価格の変遷について簡単に触れてみる。

今日では一般的なものとなっている液晶表示機器が遊技機に初めて搭載されたのは、1989年に平和から販売された【ブラボーエクシード】である。

液晶上に立体的な7セグを浮き上がらせたもので、液晶技術を初めて搭載したパチンコとして販売価格が初めて10万円の大台に乗った機種と言われている。

ただ現在の液晶表示とは大きく異なり、様々な映像を表示・表現できるものではなく、見た目には7セグとほぼ変わらないものだった。

その2年後の1991年にパチンコ機で初のフルカラー液晶モニター(3インチ)が搭載された【麻雀物語】が平和から発表され、総販売台数30万台を超える大ヒット機種となった。

さて、その【麻雀物語】をさんざん打ち興じた私は、その数年後に某遊技機メーカーに入社し営業職に就いたわけだが、入社当時の遊技機は従来の表示機器から液晶モニターへの転換期であった。

当時、多くのデジパチはメイン図柄の表示に「7セグメント表示器」や「ドットマトリクス表示器」が使用されていた。

それらの遊技機で、本体価格125,000円、盤面価格で98,000円だった。

そして羽根物等は、本体価格110,000円、盤面価格で85,000円だった。

液晶モニターが搭載されていないとはいえ、バブル経済崩壊後の90年代初頭のパチンコの新台は、今日のそれと比較すると驚愕の価格である。

玉単価も3種(権利モノ)で1.60~1.80円、1種(デジパチ)で1.30~1.50円くらいだったので機械代の回収も比較的余裕があった。(もたせ営業が主流だった為、店舗によって玉単価に幅があった。)

ちなみに、当時の物価がどの程度なのか分かりづらいので、参考までに私の初任給を。

大卒初任給(内勤)支給で19万と少し、手取りで16万半ばくらいだったと思う。

当時はすぐには営業に出させてもらえず、内勤をしながら業界のことを色々と学んでいた。

そうして90年代半ば頃には、新機種のデジパチはフルカラー液晶モニターの搭載が当たり前のようになった。

当時の遊技機の価格は、液晶搭載機(4~6インチ)で本体価格158,000円、盤面価格で130,000円だった。

さらに90年代後半にかけて、画面サイズが大きく見やすいものとなり、より高画質なものへと変貌を遂げて行った。

それに伴い、遊技機の価格も毎年1万円ずつ高くなっていった。

私が遊技機メーカーを退社する2000年には、液晶搭載機で本体価格198,000円、盤面価格で170,000円だったことを記憶している。

その後もますます液晶画面の大型化が進み、それに比例して遊技機の価格も跳ね上がる。

今日では、遊技機の価格は1台約40万円と認識されているが、約50万円の機種が先日発表されたことを思うと、今後は他メーカーもこれに追随してさらに価格が高騰することが危惧される。

性能(液晶の)が大きく異なるので単純比較するわけにはいかないが、フルカラー液晶モニターが搭載され始めた時期の遊技機の価格と今日のそれとを比較すると実に約2~3倍も高くなっている、と言える。

バブル期以降、例えば、ガチャガチャやタバコなど数百円程度の、単価の低い製品が約2~3倍の価格に値上がりすることはあるだろう。

しかし、ある程度の流通量があって、単価が10万円を超えるような製品の価格が約2~3倍に値上がりするというのは、新台のパチンコ遊技機以外に見つからないのではないだろうか。

遊技人口やパチンコ店舗数の減少が叫ばれて久しい中、遊技機の新台価格だけが上昇するという現況に辟易してやまない。

( 画像は   マダイ   55  センチ   某釣り公園にて )

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久しぶりに大きなマダイが釣れました。

また昨年のこの時期に乗った『てんま船』に、近々行くことになりました。

高級魚シマアジを再び! 頑張ります。

灯台下暗し

久々に店舗を訪ねると、特に、低玉貸しコーナーについてよく問われる質問がある。

「今なら、中古で何の機種を導入したらいいですか?」と。

私の答えはだいたいいつも同じだ。

「店の中の設置機種で、新機種ではない、比較的稼働の良い機種を増台してみてはどうですか?」

多くの店舗責任者は自店に無いものを求めようとする。

特に、1円バラエティコーナーについては同一機種の増台という意識がないのか、まだ自店に導入していない新しい中古機を探し求めがちだ。

意外と、自店で既に導入済の、比較的稼働の良い機種を増台してみるのも面白い。

具体的な事例を挙げよう。

A店は総台数280台程の小型店で、立地的に駅前店とは言えず、寂れた商店街から少し離れた住宅街の中にある。

パチンコは約220台で、お世辞にもよく客が入っているとは言い難い。

4円パチンコは2BOXで、1円パチンコは6BOXからなる。

その1円パチンコ6BOXのうち、海シリーズの設置比率は約33%で残りの約66%が主にバラエティコーナーからなる。

さて、そんなA店の1円パチンコにおける最大設置機種は何か?

一般的には海シリーズのミドルか甘デジになると思うのだが、A店では海シリーズではない。

海シリーズは【CRAスーパー海物語INジャパンSC】(甘海ジャパン桃鉄)が6台設置されてはいるものの、それより設置台数の多い機種があるのだ。

それは【J-RUSH3 RSJ】で、大当たり確率1/199のライトスペックである。

当初、新台で導入されたわけではなく、中古機を2台購入しての導入であった。

そしてその導入後2~3ヶ月経っても【J-RUSH3 RSJ】は予想以上の高稼働が続いた。

そもそも店舗自体の遊技客の年齢層が比較的高く、【J-RUSH3 RSJ】の大きな7セグのデジタル表示が見やすくて客層に合ったのか、手頃な確立のスペックが良かったのか、常連客からの要望もあり増台することになった。

まずは4台増台して合計6台となり、稼働の変化を伺った。

しかし、一向に稼働が落ちず、むしろ稼働が上がり安定して高稼働するようになった。

そして、さらに2台ずつの増台を2回繰り返して現在の10台に至るという。

中古機を購入して導入したものの、稼働と遊技客の反応を見て「増台しても十分に使える」と判断し、増台を決断。

さらに「まだ増台可能」と判断し、再度、再々度の増台し稼働の育成を図った結果、今となっては店舗のメイン機種にまで成り上がった。

この様になるとそのコーナーは非常に扱いやすく、稼働はなかなか落ちにくい。

現在の稼働は約24,000個で、10台という台数でも店舗の1円の平均稼働より約7000個は上回っているという。

もちろんバラバラに設置しているのではなく、店舗入り口近くの一等地に「メイン機種」としてまとめて設置している。

1円パチンコだから、低玉貸しコーナーだからと言って機械選定を蔑ろにしてはいないだろうか。

中古遊技機を導入したら導入しっぱなしで、何ら検証・育成することもなく放置してはいないだろうか。

稼働の悪いところだけに目をやって、次なる機種を闇雲に求めてはいないだろうか。

先の例は、まさに理想的な中古機の導入、そして増台&稼働育成できた好事例だと言えるだろう。

( 画像は   クロダイ   44 センチ   某釣り公園にて )

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顔が逆向きですが、久々に登場のクロダイです。

あまり此処には掲載しませんが、特に春のこの時期はよく釣れてしまいます。

河川の流入もないこの辺りでは、特にこの時期は意外と美味しく頂けます。